休日の部活動改革
昨日高畠中学校図書室にて、部活動保護者代表者会部活動コーチ委嘱式がありました。その際に休日の部活動の地域移行について説明があったので報告させて頂きます。
持続可能な地域スポーツ・文化環境整備に向けて
1「休日の部活動改革」とは?
『令和8年度より部活動は平日のみとし、休日は原則行わない。』
山形県では、令和5年3月にこのような方向性を出しました。これは、スポーツ庁・文化庁から出されたガイドライン(令和4年12月)を受けてのものになります。
2 高畠中学校の現在の部活動は?
『これまで通り、休日も部活動を行っています。』
部活動ガイドラインに則って活動しています。平日の火〜金曜日の放課後、休日は土日のどちらか一日の活動としています。
3 令和8年度に向けてどうなるのか?
『検討委員会を立ち上げ、検討を進めています。』
令和5度に「高畠町地域クラブ活動検討委員会」を立ち上げました。委員は町スポーツ協会、スポーツ推進員、スポーツ少年団の指導者、小中学校の校長、中学校・高校の部活動顧問、芸術文化協会等、約20名の方々にお願いしています。
これまでの検討状況としては、検討委員会を3回、意識調査のアンケート、先進地視察、研修会を行ってきました。検討にあたっての考え方の中心は「子ども達」です。まずは、休日も部活動と同じ種目に取り組むことができる体制(地域クラブ)をつくり、継続できる環境備を目指しています。今年度の新人チームから実証事業を行う計画を進めています。実証を行う種目については、中学校、保護者と相談の上、決定していきます。
(変わらないこと)
◉平日の部活動、顧問の配置。
◉休日の活動場所(高畠中の施設)
◉休日のスクールバス。
※現在と同様、土曜日のみ運行
(変わること)
◉休日の部活動→地域倶楽部として活動(休日の計画、保険への加入、施設にお開閉)
◉休日の指導者→顧問から地域クラブの指導者
4 中体主催大会(中学校補合体育大会・新人大会)について
地域クラブの上記大会への参加については、県中体連(及び各競技部)が出している要件を満たした地域クラブ (申請が必要)のみが参加可能です。さらに、個人競技(種目)は地区大会から参加可能ですが、団体競技は地区大会には参加できず、県大会の地域クラブ枠のための予選に参加することになります。
また、部活動と地域クラブを重複しての参加はできないため、地域クラブから参加する場合は「大会参加【地域クラブ活動所属】報告書」を中学校に提出することになります。
子ども達の「やりたい」「チャレンジしたい」に応えられる環境を備するには、地域、学校、保護者の協力が必要不可です。どうぞよろしくお願いいたします。
(補足)
◉バトミントンが地域クラブから中体連する。サッカーとバレーでクラブ所属から中体連に参加する者もいる。
「持続可能な地域スポーツ・文化活動環境整備に向けて』の実証事業について
<地域クラブ活動『(仮)たかはたモデル』>
◯方針:休日も部活動と同じ種目に取り組むことができる体制(地域クラブ)を整える。保護者会、地域クラブ活動本部(町)(以下、本部)が活動を支え、役割を分担し協力できる体制を整える。
(補足)
◉今年度の新人チームからモデル活動を実施する。
◉地域クラブの実証実験が開始された自治体の保護者から、練習試合の申込みが発生する可能性がある。
◉町が指導者バンクを立ち上げる予定。
◉指導者が見当たらいようなら高畠町スポーツ協会に相談してください。
◉保護者が自分の子供がいる時だけ指導者になるような、短期的なものでもいいのではないだろうかとの意見あり。
◉実証実験中の指導者への謝礼は町が行う(国が補填する)。実証実験終了後は、受益者が負担すべきという事で、保護者が負担する事となる。ただ町としてもいくらか補填する意思はある。
◉実証実験中のスポーツ保険の一部は町が負担する。こちらも実証実験終了後は保護者が全額負担する事となると思われる。
◉顧問の先生が地域クラブの指導者となる事もある(制限しない)。
(懸念事項)
◉指導者が見つからないケースが発生すると思われる。
◉地域クラブを立ち上げられない部活も存在すると思われる。理由は保護者の負担が多いため、保護者間で合意が得られない、もしくは指導者が見つからないなど。
実証事業の概要
1 検証する内容
(1)指導者に関すること
①指導者の選定から決定までの流れ
②報酬の扱いについて
③指導者講習会について
(2)チームの活動方針に関すること
① (仮)方針シートの作成
(3) 活動規約に関すること
①全体規約の作成
②各クラブ規約の作成
(4)運営に関すること
①地域クラブの登録申請
②生徒のクラブへの登録申請
③生徒・指導者の保険への加入
④活動計画の作成
2 実証事業の進め方
(1)7月上旬:新チームの保護者会長、外部コーチ等の指導者、部活動顧問が出席の合同会を開催し、実証事業の説明を行う。
(2) 7月中:実証種目の募集(4種目程度)
(3) 8月中:本部へのクラブ登録、生徒のクラブ登録
(4) 9月上旬:(仮)方針シートの作成会
(5)12月:生徒、指導者、保護者対象のアンケートを実施
高畠中学校の部活動方針など
◉熱中症対策のため、夏休みの部活動を朝の早い時間からスタートする事を検討している。(バスの始発が7時頃から)
◉県大会以降は学校が旅費を負担していますが、東北大会、全国大会などでは、家庭の負担が発生するかもしれない。
◉実質何もしていない生徒は、10人。1年が8名。2年生は2名。現在増加傾向にある。