どうなるの?私たちの部活動(2024/9/11版)

はじめに

◉地域クラブ活動実証実験説明会が9/11に高畠中学校で行われました。その主な内容は高畠町地域クラブについてのものです。以下に説明会での内容を記します。

◉部活動の地域移行の過程は、ここをご参照ください。

高畠町地域クラブ活動たかはたモデル

高畠町 休日の部活動改革 持続可能な地域スポーツ・文化活動環境整備に向けて

1.たかはたモデル

◉地域クラブへの所属は任意となります。よって学校の部活動に所属はするが、地域クラブには参加しないことも発生します。
◉町としては現在存在する部活動すべてを地域クラブとして設立したい意向ですが、次のような様々な事により地域クラブが設立できないという状況も発生する可能性があると思われます。例えば、受け皿となるスポ少などの団体が現在存在しない場合は、地域クラブを保護者で設立しなければならない。また運営も保護者となるため、保護者の負担が大きく設立の合意が得られないなど。
◉木曜日の部活動は新人生以降はなしとなります。ただし南ブロック大会や統一大会などの上位大会に進出した際は、その上位大会が終了するまで木曜日の部活動は継続されます。なお来年の4月以降は木曜日の部活動が再開される見込みです。

2.実証事業の説明

事業の概要

(1)目的

令和8年度より休日の地域クラブ活動をスタートするため、高畠町にあった環境「たかはたモデル」の検証を行うこと

(2)検証の方法

3~4種目を選定し、休日のクラブ活動を実施する。

(3) スケジュール

6月5日(水)  中学校指導者任命式で概略説明
9月2日(月)  中学校職員会議で概略説明
9月11日(水) 保護者会・顧間へ事業説明
9月17日(火)~モデル種目決定
9月中     活動準備〔種目登録、個人登録、保険加入、方針シート作成、10月の活動計画作成〕
10月5日(土) 地域クラブ活動開始
10月20日(日)県指導者研修会
11月~1月   町の指導者講習会①~③
1月      アンケート実施(生徒、保護者、指導者)

指導者に関すること

②報酬について

・報酬額の設定(妥な額の検証)
※実証事業では、年間3万円を予定。支出については本部から。

③資格等について

・日本スポーツ協会(JSPO)の指導者資格を持つことが望ましい。
山形県地域クラブ等指導者研修会への参加(資料あり)
 ※旅費、日当については本部から支出
〔内容)・10/20(日)9:30~16:30
  会場:長井市置賜生涯学習プラザ
  研修1「部活動改革のガイドライン」
  研修2「スポーツにおけるハラスメントの防止」
  研修3「スポーツ活動に係わるリスクマネジメント」
  研修4「応急手当(AED使用法・心肺蘇生法)」
・町の指導者講習会(ペップトーク、トレーニング講習会等)

(2)チームの活動方針に関すること

① 活動方針計画書の作成

〔目的〕
 ・生徒に一貫した指導を行うため、平日指導の顧問と休日指導の指導者、保護者会の方向性をそろえことを目的とし作成する。
〔作成時期〕※年2回実施
 ・第1回:9月 作成
 ・第2回:4月 見直し

(3)規約に関すること

① 全体規約の作成
・本部が作成し、加除修正を行う。
②各クラブ(種目)規約の作成
・書式(原案)は本部が用意し、各クラブで作成

(4)運営に関すること

③生徒、指導者の保険への加入

〔加入保険〕
・スポーツ安全保険〔傷害保険・賠償責任保険〕
・保険料:中学生(800円)、指導者(1,850円)
〔事務手続き〕
・本部(事務局)で名簿を作成し、一括申請
・実証事業期間中の保険料は、町で負担※国の委託事業費で支出

④ 月活動計画の作成

※現在は、中学校部活動担当が活動場所を割り当て、各部活が練習を計画、集約、2か月分をHPに掲載。
・部活動と地域クラブ活動が混在するため、学校での作成とする。
・地域クラブについては、保護者会・指導者・顧問で調する。
・地域クラブの練習試合の調整は、原則、顧問が行うものとするが、保護者会、指導者も可とし、必要に応じて本部が事前の連絡等の対応を行う。

⑤ 施設の使用(開錠・施錠)に関すること

・LINEを利用しての申請、ワンタイムパスコードでの施設の開閉を行う。
・モデル種目が決定後、必要に応じてレクチャーを行う。

⑥ 受益者負担に関すること

・本事業を通して、R8年度からの受益者負担額について検討する。
〔現在の部活動に係わる充費〕
 《学校》教育振興会費
 <町>町部活動補助金(部活動強化費)
  町スポーツ振興事業補助金(講師招聘強化費)
《保護者》部活動保護者会費
 〔地域クラブ本格実施となった時に増える経費〕
・指導者謝金(報酬)
・スポーツ安全保険加入料(生徒、指導者)

(5)その他

① 教職員の兼職兼業について

〔前提〕
・学校での「時間外在校等時間」と地域クラブでの「指導時間」の月合計が45時間以内が望ましい。
〔指導者として指導するまでの流れ〕

② 実証種目への顧問の関わり

・10月から休日の顧問の関わりを徐々に減らすこととします。
 12月までは、必要に応じて顧問は地域クラブ活動に参加例えば、隔週での参加 等
  ※上記の場合、兼職兼業とはせず、部活動指導扱いとします。

③ 遠征へのスクールバスの利用について

・※現在、町のスクールバス運用規定等を確認中です。
・※教育振興会費の活用についても確認中です。

④ 消耗品費の補助について

●実証クラブには、消耗品購入のための補助金34,000円を補助します。
国の実証事業からの支出になるため、領収証等を提出いただきます。

まとめ

モデルクラブとなるメリットとデメリット

メリット

①令和8年以降に地域クラブに移行した際に、地域クラブの仕組みに問題が生じたとしても、移行後では制度変更は難しくルールに従わざるを得なくなる。しかしモデル事業に参加する事で、自組織の意向を令和8年度以降の地域クラブ活動に反映できる可能性が出る。
②現在無償で指導して頂いている指導者に対して30,000円の報酬を供与できる。
③消耗品購入補助金34,000円が得られる。

デメリット

①顧問の土日の参加が制限される。
②メリット①で示した逆の事。つまり自組織固有の意見を制度に反映するのが困難となる。
③実証実験に関わる負荷。

その他

◉一番懸念されるのが指導確保。モデル事業に参加しなかったとしても、指導者探しは開始した方がいいと思われる。
◉現時点で各部活に地域クラブ作りの依頼は行っていない。実証実験終了後に各部活に対して組織づくりの依頼があると思われる。
◉地域クラブが創出されない部活動も発生すると思われる。

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