プレゼン能力を向上させる手段
YouTubeを見てたら、マスターしたいと思える動画に出会ったので備忘録します。
コミュニケーションの3つの原則
①言いたい事を伝えるより、相手が聞きたい事を優先して伝える
◉相手は自分が聞きたい話、信じている話以外は受け入れない。理由は確証バイアスが発生するから。
確証バイアスとは、自分の思い込みや偏った考え方に合致する情報だけを集め、それ以外の情報を無意識に捨ててしまう心理作用です
◉自分が伝えたいという情報を抑えて、相手が聞きたいと思える情報を伝える。
②情報(Infomation)より感情(Emotion)を優先する
◉説得には3つの条件があるとアリストテレスは言った。ロゴス(論理性/メッセージ)、エートス(話し手/信頼性)、パトス(聞き手/感情)。一番重要なのは聞き手の感情を揺さぶる事。いくら信頼性のある人の話で論理性が正しい情報だっとしても、聞き手の感情を揺さぶらなければ説得できない。特にパトスが大事。
◉人は話し手が話した内容は覚えていないが、その人によってどういう気分にさせられたかは覚えている。感情が記憶にこびりつく。
③何を言うかよりも、どのように言うのかを重視する
◉どのように言うのかを考え、そして練習を行う。
プレゼンの前に確かめる事
①目的は何か
②オーディエンス(客層/ターゲット)は誰か
オーディエンスのプロファイリングを行う。性別、年齢など様々な特性を捉えて、オーディエンスにあったプレゼンを行う。もちろんオーディエンスが変わればプレゼンの内容も変える。
③彼らは何を知り、気いたいのか
④オーディエンスにどんな感情になってもらいたいのか
⑤オーディエンスにどんな行動をとって欲しいのか
キーメッセージ(見出し)をつくる
ハンバーガー話法
◉アメリカではロジカルな伝え方をハンバーガーに例える事がある。結論→中身→結論のように、中身を結論で挟んで伝える。要するに→詳しくは→つまり…の流れとする。
◉上記の流れを具体化すると、結論(キャッチコピー/キーメッセージ)→中身(具体例)→結論(最終確認)となる。
◉キャッチコピーで人は内容を聞くかどうかを決める。例えばYahooニュースの見出しの20文字程度で、人はそのニュースを見るかどうか決める。よってキャッチコピーは大切である。
プレゼンのタイトルは「問いかけ」か「答え」
◉プレゼンのタイトルは、「問いかけ」か「答え」がよく使われる。
(具体例)
・ 「学校は創造性を殺すのか?」
・「偉大なリーダーはいかにして行動を促すか?」
・「なぜ、人は絵が描けない、と思い込むのか?」
・「あなたのボディランゲージが、あなたを形作る」
・「The Power of Vulnerability(脆弱性の力)」
・「人に聞いてもらうように話す方法」
プレゼンのフレームワークを決める
説明の3つのフレームワーク
【OREO型】…オレオ型
Opinion(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Opinion(結論)
(結 論) コミュニケーションは徹底的に相手視点で!
(理 由) なぜなら、人は自分の聞きたく話は聞かないから
(具体例) たとえば、ゴルフに興味のない人に、ゴルフの話をしてもはずまないですよ
(結 論) 相手がしたい話をしましょう
【Kit Kat型】…キットカット型
結論 → ポイント① → ポイント② → ポイント③ → 結論
(結 論) コミュカは生まれつきの才能ではない、スキルだ
(ポイント①) コミュカは場数と慣れで決まる
(ポイント②) 教育によって、誰でも、いつからでも上達できる
(ポイント③) まるで、ライザップのように筋肉と同様着替えられる
(結 論) コミュ力をスキルとして身につけよう
【問題解決型】
結論 → Problem(問題・課題)→ Cause(原因)→ Solution(解決策)→ Result(結果) → 結論
(結 論) コミュニケーションを学校教育で学ぶべきだ
(問 題) 日本人はコミュニケーションが苦手な人が多い
(原 因) なぜなら、学校などで、その教育を受けることがないからだ
(解決策) コミュニケーション学問であり、いつからでも、誰からでも学べうまくなれる
(結 果) 学ぶことで、自がつき、人生がうまくいく!
(結 論) 人生で最も大切なコミュカスキルを学校で学ぼう!
余談
人の印象は9割が言葉以外のもので決まる
声38%、見た目55%、内容7%…メラビアンの法則
メラビアンの法則から分かる、相手に伝わる話し方のコツ
◉無表情では伝わらない
◉棒読みでは伝わらない
◉内容が伝わる言葉を使う
現代のリーダーに求められるもの
◉IQ…有能であること
◉EQ…温かみがあること
昔はIQが優先されていたが、今はEQ型のリーダーが求められている
ボディーランゲージをマスターする
ジェスチャーのメリット
①脳の動きが活発になる
②声が出しやすくなる
③ジェスチャーが入ると+60%伝わりやすくなる
④覚えられやすい
ジェスチャーのタイプ
・ Iconic …………形や大きさを示す
・ Metaphoric…否定や期間など抽象的な概念を示す
・Deictic…………指差しなど
・Best ……………動きそのものには意味がなく、発話内容を強調する(これが最も記憶に残りやすい)
声の印象を高めるテクニック
【ヤッホー3回】…堂々と話せるようになるおまじない
具体的にはヤッホーを3回発声する。1回目はドの音、2回目はミの音、3回目はソの音。回数毎に音量も上げていく。
そして3回目のヤッホーの音量とテンションで、プレゼンを始める。
スピード、間、音量、音程を変える事でも印象を変えられる。
高い音は親しみやすい印象を持たせ、低い声はリーダーシップを感じさせる。目的や用途によって声の高さを変える。
ストーリー力を活かす
人は人の話に興味を抱く
◉単なる情報は興味がないが、人は人の物語には興味を持つ。
◉情報よりストーリーを入れる
◉聞き手の感情を揺さぶらないと記憶に残らない
ストーリーテリングマジック
【問題解決のプロセスを相手にイメージさせる】
①スタート ⇒ ②成功? ⇒ ③試練、失敗、葛藤 ⇒ ④困難を乗り越える ⇒ ⑤教訓
【ストーリーをドラマチックに見せる3つの要素】
①Change ⇒ Before & After
②Conflict ⇒ 衝突、葛藤
③Contrast ⇒ 他社・者、他国
◉どんな物語でも始まりがあり、そして試練を迎える、そして克服して、ハッピーエンド
◉試練からの変節点が一番興味を抱く
◉Before & Afterを表現する
ストーリーを五感で伝える
①視覚…情景を想起させる
②聴覚…音で表現する
③臭覚…匂いを想起させる
④味覚…味を具体的に表現する
⑤触覚…さわった感覚を伝える
◉これらのディテールを表現する事で伝達力が上がる。これにより情景を相手の脳にインストール出来る。
◉つまらなかった、楽しかった、絶望したでは伝わらない。それらの詳細な情景を相手に伝える。
◉言葉の解像度、画素数を上げる事を意識する。頭に浮かべやすい言葉を使う。
プレゼンのデザインを極める
1スライド1メッセージとする
◉プレゼン資料に情報を入れすぎると相手は読まない。
グラフや表を使うときのポイント
◉デザインの潮流として、単純化されている。アップルのロゴはカラフルから単色となっている
◉色は基本3色までとする。
◉視点をバラけさせないように心がける。
◉グラフを作るときもカラフルではなく、強調したいものに色をつける。グレーや濃淡を活用する。
◉文章よりも伝えたい事を図形化や視覚化を行う。どうやったら視覚化できるかを考える。
◉文字より絵の方が伝わるというデータもある。
飽きさせない工夫「緊張と緩和」「メリハリ」
数分に1度アイスブレーカーを散りばめる
◉80%のスピーチは24時間以内に忘れられるというデータがある。
◉人の集中力は5分で切れる。現在どんどん短くなっている。現在人の集中力は8秒しかないのではないかという説もある。
◉話し手と聞き手の間に存在する氷の壁を打ち破る事をアイスブレイクと言う。
【アイスブレーカー例】
□質問…最も使いやすい。プレゼン中に質問をしないのNG。
□問いかけ
□コール&レスポンス…会場の一体感を高める。最終回などに行う。「話して:がんばるぞー ⇒ 聞き手:おー」という感じ。
□ユーモア
□サプライズ
□告白
□会場参加型のアクティビティ
□動画
□有名なセリフや格言の引用
□大胆な宣言
□ストーリー
□情景描写
□クイズ
□あるある
□トリビア
□モノを見せる
話し方のコツ
◉親しみやすくするには音程を高くする。ジャパネットたかた社長は本来低い声だが、わざとキーを高くして親しみやすくしている。
◉威厳を感じさせるには音程を低くする。
◉数値と名刺はハッキリとゆっくりと話す。
プレゼンは「会話」と心得よ
5回に1回は問いかける
◉TEDの人気のスピートを分析した結果、5回に1回は問いかけで終わっているという事がわかった。
◉ジャパネットの髙田明や池上彰の語尾は、「〜ですよね?」、「〜ですか?」で終わる事が多い。問いかけで終わっている。
知りたいという好奇心を持たせる
◉知識や情報は押し込むものではなく、脳が自ら引き込むもの。
◉聞き手の脳が欲しいと思わせる必要がある。つまり疑問をもたせる事で相手は聞きたくなる。
語尾に変化を持たせる
〜です
〜でしょう
〜ですか
〜ですね
〜します
〜しました
〜かもしれません
◉語尾が同じだと単調に感じてしまう。語尾を変化させる事によりリズム感がでる。
「言葉のホコリ」を徹底的に排除せよ
言い切らない事を減らす
◉「〜をさせていただきます」という言うへりくだった言い方減らす。
◉以下の慣用句的な言葉遣いは、相手との距離を遠ざけるために、排除していく。
慣用句を排除する
◉辞書に載っているような言葉は使わない。自分の言葉でしゃべる。
【なくてもいい言葉】
・ お足元の悪い中… ⇒ 雨降って大変でしたよね
・ お忙しいところお集まりいただきまして ⇒
・ 大変お世話になっております(相手に距離感を感じさせてしまう) ⇒ いつもありがとうございま〜す
・ ただいまご紹介に預かりました◯◯と申します ⇒
・ □□させていただきます
・ ◎◎と思っています
・ 大変ありがたく、感謝申し上げます
・ 誠に
・ まいります
・ と存じます
◉あまり丁寧すぎると慇懃無礼(度や言葉が丁寧過ぎて、かえってそれが無礼になってしまうこと)となる。