11/15柴田町行政視察
広報広聴委員会行政視察
ワールドカフェ
ワールドカフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で自由に対話する手法です。メンバーが相互理解を深めながら、全員の意見や知識を集めることができる方法であり、ビジネスの現場でも採用されています。ここでは、ワールドカフェの由来や目的、ワークショップとの違いなどを解説します。
◉ワールドカフェの目的は議員の発言力を高めること。
◉ワールドカフェ開催にあたって、議員は事前勉強を行う。
◉柴田町では町民との懇談会を開きたいからワールドカフェを開いた。
◉くじ引きで席を決める。その中に議員を1〜2名いれる。当初は要望を当局に渡すという流れだった(報告書としていた)現状を認識をさせて未来どうするか。
◉全員協議会でワールドカフェ方式を使用している。
◉投票率は上がっていない。立候補=無投票。どれもこれも検証を行っていない。
◉時間は90分15〜20分1ラウンド。今の開催は平日の夜。託児所を設けたりしている。託児所利用は何年かで1か2人。ターゲッティングをして、どの日や時間帯がいいか考えている。例えば農家に農繁期には行わない。主婦を対象として夕方の時間帯は行わない。
◉提言は全会一致でないと出さない。それより下が要望。
事前質問に対する回答
① 議会懇談会の予算はどの程度か。⇒報酬3万、飲み物お菓子(議員公債費1000円)から捻出
② 開催頻度、テーマの選定、進め方、質問事項への対応など懇談会当日の流れは。⇒開催頻度は年2回以上と決めている。テーマの選定=その年の実行委員会で決めている。防災・子育てに関しては参加人数が増える。
③ 参加者が固定化されていないか。⇒俺の話を聞け!というリピーターが昔は存在したが、ワールドカフェはそういった人が参加しずらい仕組みで、現在はそういった人はいなくなった。(質問に対する回答をしてくれなかった)
④ 参加される方への周知方法や、幅広い世代の方の参加を促すために行っている取組は。⇒
⑤ 議会懇談会参加者へ調査結果をどのように報告しているのか(報告書の作成など)。⇒
⑥ 一般懇談会前の所管課長を招いての事前勉強会は、全議員対象か。⇒全員
⑦ 『公開議員研修会のテーマは、その後に開催する一般懇談会の懇談テーマと統一しており、テーマに関して議員と住民が事前知識、情報を得ることができ、一般懇談会の議論の活性化につながっている。』について詳しくお聞きしたい。
⑧ 令和元年度に開催された(高校生との懇談会後も数名の生徒と議員が継続して話し合う)場について、現在も行っているか?⇒コロナ禍により規模を縮小して生徒会と懇談している
⑨ 住民の提言等にならないような工夫はあるか。⇒
⑩ 議員間討議のみならず、広報・広聴活動の一環で実施している議会懇談会においてもワールドカフェの手法を活用しているとのこと。この手法のメリットは何か。また、採用する際の注意点は何か。⇒
⑪ ワールドカフェの手法を身に付けるための訓練はどのようなことを実施したか。また、各議員がマスターするのにどのくらいの時間が必要か。⇒特に訓練をしていない。日頃からどうようのことを行っているから。ファシリーテーターは一定の知識が必要ではないかと思っている。
⑫ 柴田高校との懇談会を開催しているとのこと。当初、呼び掛けて実現するまでにはどのようなアプローチを行ったのか。高校生との話し合いは、どのような点に気を付ける必要があるか。また、どのような成果が生まれたか。⇒高校生の政治に対する興味が増した。
⑬ 柴田高校との懇談会により、高校生の政治に対する意識の変化や、投票行動にどのような影響が生まれたか。⇒投票率は上がっていない。
⑭ Facebook、Instagram、YouTubeなどのSNS情報発信に要する予算はどの程度か。⇒YouTubeの機材の初期導入費用が掛かった、カメラ、Wifi設置、たぶん50万ぐらいでは。インスタ、フェイスブックのお金は掛かっていない。配信作業は外部委託ではなく…事務局たぶん。SNSの撮影は議会事務局。SNSは議会が何をやっているかの投稿がメイン。
⑮ SNSの記事作成から掲載までのプロセスと担当者(記事作成者、写真撮影者、校正者、アップロード担当者etc.)は。また、発信は定期的に行っているか。⇒フェイスブックの利用者は年齢がたかめ。インスタは若者。閲覧数は100人ぐらい。
⑯ SNSによる情報発信の目的と具体的な効果、課題は。また、その検証は行っているか。⇒分析検証は行っていない。
⑰ 見てもらえる工夫は。⇒手がつけられていない
⑱ 議員の中でSNSを使用していない方はいるのか。また、SNSを活用するための研修等は実施しているか。⇒ICTプロジェクトチームを組んでいで、問題が発生した時に対応している。過去の話しがメインで質問に直結する答えを得られなかった。
⑲ YouTube配信の町民からの反応は。⇒直接の反応は返ってきていない。それは閲覧数で判断したい。
⑳ 議会だよりや町の広報とのいちばんの違いは何か。⇒生の姿を見てもらえるというの違うのでは。
体験
体験を通して
◉参加者の発言を右隣の人がメモ書きするというルールがあるのだが、長文だとメモ書きができない。議論する場ではなく意見を出す場なので、意見は簡潔なものが望ましい。また短いフレーズとすることで、メモ書きしやすいメリットと、他の人が意見を述べる機会が増える。
◉参加者を複数のグループに分けて、第一ラウンド、第二ラウンド・・・ラウンドを重ねていき、かつメンバーをシャッフルすることで、多くの意見を直接聞く機会が増える。
議会懇談会の取り組みについて
視察レポート
模倣を検討すべき取り組み
ワールドカフェ方式の住民懇談会
目的 | 住民との交流を深めて、町政の理解増進と、住民の意見を町政に反映させる。 |
付随効果 | 事前学習を行う事によって知識量が増え、議員の質が向上する。 |
誰に何をどうのように | 町内住民に対してワールドカフェ方式で住民との対話の機会行う。 |
費用 | 講師を招いた時の講師料は30,000円。参加者へのお菓子お茶は1,000円程度。柴田町ではこれらの費用は議員公債費で賄っていた。 |
障壁と実行可能性 | 費用は少額であり、実行に大きな障壁となるものは考えられない。 |
実行可否 | 模倣すべきと思われる。 |
留意事項/補足事項 | ・懇談の内容毎に明確にターゲットを定めて、ターゲットにあった場所や開催時間などを検討する。 ・懇談の結果をどう町政に反映させるか。 ・懇談の内容と、町の意向をどう住民に伝えるか。 |
ワールドカフェ方式による議員の自由討議
目的 | 審議の質を高める。 |
付随効果 | 多くの意見を聞く事によって知識量が増え、議員の質が向上する。 |
誰に何をどうのように | 全員協議会や委員会などでワールドカフェ方式による自由討議を行う。 |
費用 | 発生しない。 |
障壁と実行可能性 | 労務が増える事で議員の不同意という事があるかもしれないが、それ以外に実行を妨げる事はないと思われる。 |
実行可否 | 模倣すべきと思われる。 |
留意事項/補足事項 | ・柴田町では条例の改正が行われていた。 ・懇談の結果をどう町政に反映させるか。 |
その他
◉SNS発信や効果の部分を柴田町では、検証していない事が多く見受けられた。その結果改善がなされていない事も見受けられる。