高畠町議会の議員定数と報酬は適正か

高畠町議会の「議員の人数(定数)」と「議員報酬」が、周辺自治体や全国と比べて適正かどうかを整理しました。
結論を先にまとめると、次のような位置づけになります。
- 議員定数(15人)は、周辺の町と比べると「やや少なめ」
- 1人あたり月額報酬(29万円)は、県内の町村の中では「やや高め」
- しかし、住民1人あたりの議員報酬コストで見ると「むしろ抑えめ」
- 全国約1,700市町村の中では、報酬水準は「ほぼ中位〜やや高め」程度
つまり高畠町は、人数を絞る代わりに1人あたりの報酬水準をやや高めに設定し、全体のコストは抑えているという構図になっています。
1. 高畠町議会の現状
1-1. 人口・議員定数・報酬
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人口 | 22,463人(令和2年国勢調査) |
| 議員定数 | 15人 |
| 議員報酬(月額) | 一般議員:290,000円 副議長 :310,000円 議長 :370,000円 |
これらは「高畠町特別職の職員の給与に関する条例」などの公表資料に基づいた数値です。
2. 置賜地域の近隣町との比較
同じ置賜地域の4町(川西町・白鷹町・小国町・飯豊町)と比較してみます。
2-1. 議員定数・報酬の比較
| 町名 | 人口(令和2年) | 議員定数 | 一般議員の月額報酬 |
|---|---|---|---|
| 高畠町 | 22,463人 | 15人 | 290,000円 |
| 川西町 | 14,558人 | 13人 | 265,000円 |
| 白鷹町 | 12,890人 | 12人 | 265,000円 |
| 小国町 | 7,107人 | 10人 | 265,000円 |
| 飯豊町 | 6,613人 | 10人 | 265,000円 |
2-2. 議員1人あたりが担当する人口
人口を議員定数で割ることで、「議員1人あたりがおおよそ何人の住民を担当しているか」を見ることができます。
- 高畠町:約 1,500人/1議員
- 川西町:約 1,120人/1議員
- 白鷹町:約 1,070人/1議員
- 小国町:約 710人/1議員
- 飯豊町:約 660人/1議員
この比較から、高畠町の議員1人あたりの担当人口は、周辺の町よりもかなり多いことがわかります。
言い換えると、議員定数は周辺町と比べて「やや少なめ」と評価できます。
2-3. 住民1人あたり議員報酬コスト
次に、「議員報酬にどれだけの税金を使っているか」をイメージしやすくするため、
一般議員の月額報酬 × 議員数 × 12か月 ÷ 人口 という単純な計算で、住民1人あたりの年間コスト(概算)を比較します。
(期末手当などは含まず、あくまで目安としての試算です)
- 高畠町:約 2,300円/年・人
- 川西町:約 2,800円/年・人
- 白鷹町:約 3,000円/年・人
- 小国町:約 4,500円/年・人
- 飯豊町:約 4,800円/年・人
このように、住民1人あたりの議員報酬コストで見ると、高畠町は周辺町よりも「安い側」に位置しています。
つまり、人数を絞ることで、議会全体としてのコストは抑えられていると言えます。
3. 全国の中での位置づけ
全国の市区町村別の議員報酬を集計したデータ(政治山掲載のランキングなど)によると、
高畠町の一般議員の月額報酬29万円は、約1,700前後ある市区町村の中で「中位〜やや高め」程度の水準です。
「全国的に見て極端に高い」というレベルではなく、
むしろ、人口規模が近い自治体の中で標準〜やや上くらいの位置づけと考えることができます。
4. 「適正さ」を考える視点
議員定数や報酬の「適正さ」は、単に高い・安い、人数が多い・少ないというだけでは判断できません。
全国町村議会議長会などの報告でも、次のような観点から検討することが重要だとされています。
- 議会の機能を果たせるか
(委員会活動、条例制定・政策提案、行政チェック、住民からの相談対応など) - なり手を確保できる水準か
(現職の負担感だけでなく、将来の担い手が立候補しやすい環境か) - 住民負担とのバランスが取れているか
(財政状況や他の行政サービスとの兼ね合い)
これらの視点で高畠町を整理すると、次のようにまとめられます。
4-1. 定数について
- 周辺町よりも議員1人あたりの担当人口が明らかに多く、定数はむしろ「少なめ」の部類。
- 委員会活動や政策立案、地域行事への参加などを考えると、
これ以上定数を減らす場合には、議会機能の低下リスクを十分に検討する必要がある水準。
4-2. 1人あたり報酬水準について
- 山形県内の町村の中では、月額29万円は上位(やや高め)の水準。
4-3. 住民1人あたりコストの観点
- 住民1人あたりの議員報酬コストは、周辺町よりも低い。
- 財政負担という観点では、高畠町はむしろ「抑制的」な設計になっている。
5. 総合評価と今後の論点
以上を総合すると、高畠町議会の議員定数・報酬は、
- 定数:やや少なめ(議員1人あたりの担当人口が多い)
- 1人あたり報酬:県内町村の中ではやや高め
- 住民1人あたりコスト:周辺町より低く、全体としては妥当〜やや抑えめ
