高畠町中小企業・小規模企業振興計画まとめ

🧭 計画の目的と位置づけ

● 目的
  • 中小企業等の活力ある地域経済を構築することを目的に策定。
  • 高畠町中小企業・小規模企業振興基本条例(令和元年12月施行)」を受けての具体的行動計画。
● 位置づけと関係計画
  • 高畠町第六次総合計画(産業経済分野)
  • 地方創生総合戦略、人口ビジョンとの整合性
  • 山形県中小企業振興条例との整合性
  • 「地域未来投資促進法」に基づく基本計画とも整合
● 計画期間
  • 令和4年度~令和8年度(5か年)

【現在重要な経営課題】
「人手不足」、「市場の変化・縮小」、「事業承継」、「建物設備の老朽化」、「競争の激化」の順
【今後5年で重要となる経営課題】
「設備投資・更新支援」、「人材確保支援」、「人材育成支援」、「資金繰り支援」、「販路拡大支援」の順
【町産業の強み】
「農業・食品工業」、「企業・商工業」、「観光資源」、「町民の人柄、若者の活躍」
【町産業の弱み・克服すべき課題】
「企業誘致、若者の働く場所の確保」、「アピール不足」、「少子高齢化、後継者不足」、「事業者間の連携不足」の順


🧱 高畠町の産業構造と基盤分析

● 産業別就業人口(令和2年国勢調査)
分野就業人口割合
第一次産業1,386人9.5%
第二次産業4,103人28.3%
第三次産業8,008人55.2%
不明等1,003人7.0%

【人口の推移】
平成22年より人口減少率が高まりはじめているが、「平成27年~令和2年」の減少率▲5.9%と県内市町村の中でも中位を占めている。「65歳以上」の割合も30%を超え増加傾向にあるものの、「15~64歳」の生産年齢人口は50%半ばを占めている。
【工業の推移】
工業系の事業所数・従業者数は減少傾向にあるものの、付加価値額はほぼ横ばい状態になっている。なお、製造品出荷額等は、国内外の経済情勢等の影響を受け安定していない。
【商業の推移】
商業(小売業)は比較的古い統計となるが、事業所数・従業者数とも減少傾向にあるが、年間商品販売額はほぼ横ばい傾向になっている。なお、ネット販売など流通形態も多様化しており、苦戦が続いている。

📝 経営者アンケート調査(令和3年実施)の詳細分析

● 調査概要
  • 対象:町内896事業者(製造、卸・小売、建設、運輸、観光、医療福祉など)
  • 回収数:239件(回収率26.6%)
● 経営課題(複数回答)
順位現在の課題(問1)将来の課題(問2)
1位人手の確保(113件)人手の確保(93件)
2位市場の変化・縮小(108件)市場の変化・縮小(90件)
3位事業承継(83件)事業承継(82件)
4位設備の老朽化(71件)設備の老朽化(58件)
5位競争の激化(57件)資金繰り(54件)

💡 経営支援ニーズと施策のギャップ

● 支援ニーズ(問3・複数回答)
支援項目票数
設備投資・更新支援101
人材確保支援96
人材育成支援75
資金繰り支援63
販路開拓支援60
起業支援30
デジタル技術導入支援28
外国人材活用支援12

🧭 基本理念と基本方針(第3章)

● 基本理念

不確実な時代を乗り越えるチャレンジングな企業群の形成

● 3つの基本方針
  • 経営基盤の強化・成長促進
    • SDGs対応、IT/DX導入、事業継続力強化、地域ブランド化
  • 人材の確保・育成
    • 地元就職促進、職場環境改善、多様な働き方支援
  • 起業・創業・事業承継の促進
    • スタートアップ支援、M&A支援、後継者人材バンク構想

🔧 施策体系とアクションプラン(第4章)

方針1:経営基盤の強化
  • BCP策定支援セミナー
  • 製品・サービスのデジタル化支援補助
  • たかはたブランド制度(更新+拡充)
  • 地域資源活用ビジネス(例:ワイン、温泉、ぶどう)
方針2:人材の確保・育成
  • 町内高校・大学との連携キャリア教育
  • 若者向け地元企業紹介冊子+動画の配信
  • 育児・介護両立支援事業所への表彰制度
方針3:起業・承継支援
  • 高畠町産業振興センターの中核施設化
  • 起業支援ハブの整備(相談・資金・空間提供)
  • 承継困難企業の事業譲渡マッチング事業

📈 指標と成果目標(KPI)

指標現状値目標(R6年度)
観光客数49.2万人120万人
外国人宿泊者数94人5,000人
製造業付加価値額226.8億円268.9億円
小売年間販売額273.2億円300億円
地産地消連携事業28事業33事業
高校生町内就職者数30人175人累計
若者就農者数5人維持

🌱 SDGs/ESGと計画の整合性

  • SDGs 8「働きがいと経済成長」:働きやすい環境整備、多様な雇用支援。
  • SDGs 9「産業と技術革新の基盤」:製造業の高付加価値化、デジタル化支援。
  • SDGs 11「持続可能なまちづくり」:地場産業活用による人口定着と交流人口増。

🧩 議員としてのチェック・活用視点

  • 人口減少時代の雇用創出策
    • 若者定住・地元就職促進に実効性はあるか?
    • インターンシップ制度、職場見学機会は全高校に行き届いているか?
  • 町主導のスタートアップ支援
    • 起業支援に伴う空間提供(シェアオフィス等)は充分か?
    • 女性・高齢者・農業分野の創業支援が計画に含まれているか?
  • IT・DX・BCPの現状進捗
    • 導入事例の数は?成功事例の水平展開の計画は?
    • 補助金・講習会・設備投資の実績とその評価は?
  • 産業横断型の振興戦略
    • 例)ワイン×観光、農産物×EC、製造業×教育連携
    • 異業種連携への行政支援とプラットフォーム構築状況は?
  • SDGsとまちづくりの一体化
    • 持続可能な地場経済の構築としてESG評価の視点を導入しているか?

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