米が食べられなくなる日
米価の下落、燃料費や肥料代といったコスト高、日本人全体のコメ離れなどの要素が重なり、2023年はコメ作りをやめる農家が急増しそうです。
昨年7月、米価下落と肥料高騰によって5ヘクタール以下の水田作経営(個人)は赤字に転落するとの試算。ちなみに日本の農家の9割は5ヘクタール以下。つまり、ほとんどのコメ農家が赤字に沈んでしまうことになる。その赤字額も20万円以上だ。なんだ20万円か、というなかれ。ここには人件費は含まれていない。ただ働きでもコスト割れなのである。これではバカバカしくてやってられないが、この試算は現実のものになり、さらに深刻化している。
農林中金総合研究所の主任研究員
これらの赤字の理由の一つに、肥料高がある。
肥料は輸入されているが、尿素の国際価格は18倍、カリも高騰している。
肥料の問題は、これだけではとどまらない。
東京大学院教授の鈴木宣弘先生いわく、「今年(2023年)の肥料は何とか確保できそうだが、来年の肥料の目処がが全く立たない」
つまり来年肥料が日本に入って来ない危険性もある。
肥料がないとどれだけ生産が落ちるか私には不明だが、物価高と重なり農家をやめる人が多く出て、最終的に生産量が極端に落ちる。
いや作れないという状況もあり得るのではないかと危惧します。